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確立への取り組み
品質と生産性の向上を求めたら、
答えは「水なし印刷」にありました。

ファビオの印刷工場が主に取り扱う印刷物は、パンフレットやカタログ、ポスターなどの「一般商業印刷」の分野に当てはまります。この分野において、一般的な印刷機は「オフセット印刷機」となり、通常は「水ありオフセット印刷」という形態をとっています。しかしながら、ファビオのオフセット印刷機は、外見からは全くわかりませんが、通常のオフセット印刷機の仕組みとは異なる「水なしオフセット仕様」に改造されています。

「水なし印刷」とは

印刷において、ハンコの役目をするものが、アルミで出来た「刷版」と呼ばれるアルミ製の板で、印刷機の胴の部分に巻かれて印刷されます。通常、刷版は凸版となっており、この凸部分にインキが乗り、凸部分に乗ったインキが絵柄となりゴムローラーに転写され、次に紙へと転写され印刷物になります。そして、その印刷機の中では大量の水(湿し水)が使用されます。印刷機上の刷版は湿し水で覆われていて、「水と油は、はじき合う」という性質を利用し、凸部分にはインキが乗り、インキがつかない部分は水で覆われ、インキが乗らないような仕組みになっています。

これに対し、当社でおこなっている「水なし印刷」は刷版が凹版となっており、凹部分にインキが乗り絵柄となります。水なし印刷用の刷版は、表面がシリコン層で覆われ、水の替わりにインキをはじく役割を果たしてくれます。そのため「水あり印刷」で使用する水を全く使用せずに印刷することができるのです。当社の工場では全ての印刷物を「水なし印刷」の形態で印刷しています。

環境的メリット

通常の「水あり印刷」では、先述の通り印刷機上で版に湿し水を使用していました。この湿し水は、普通の水ではなく、BOD※1やCOD※2において、水質汚濁防止法で定められた基準値をはるかに超える量の有害物質(H液※3やIPA※4)が含まれています。そして、使用された湿し水は定期的に交換されるため、これが有害な廃液として排出されます。図の「水あり印刷」工程における廃液から検出されたBODは20460㎎/㍑。下水廃水基準値が600㎎/㍑なので、およそ34倍ものBODが検出されていることになります。さらに湿し水からは自然環境汚染のもう1つの指標であるCODも限定基準値をはるかに超えた数値が検出されています。これに対して「水なし印刷」では、版の表面のシリコンゴム層が「水あり版」の湿し水の役割を果たし、インキを反発させます。つまり、有害な有機溶剤を含む湿し水を一切使用しない環境にやさしい印刷方法となります。

また、CTPでの刷版作成時の現像工程において、水あり用刷版では、pH12以上の強アルカリ現像廃液が排出され、特別管理産業廃棄物として回収が義務付けられています。それに対して水なし用刷版では、有害な現像液を使用しない「水現像方式」ですので、排水は通常の下水として流すことができます。このため廃液量・薬液使用量に大きな差があり、環境への負荷が格段に少ないことが明らかにされています。

※1

BOD(生物化学的酸素要求量)…水質指標のひとつで、水中の有機物が微生物によって一定時間内に酸化分解される時に必要な酸素量を表す。有機物による水の汚染度を表す目安で、数値が高いほどその水質は悪いと言える。

※2

COD(化学的酸素供給量)…水質指標のひとつで、水中の有機物が酸化剤で化学的に酸化分解される時に必要な酸素量を表す。有機物による水の汚染度を表す目安で、数値が高いほどその水質は悪いと言える。

※3

H液…湿し水に添加することにより印刷力を大幅に引き上げる化学薬品。

※4

IPA(イソプロピルアルコール)…湿し水に添加する揮発性有機化合物。

バタフライマーク

このような環境にやさしい「水なし」で印刷された印刷物には、一般社団法人日本WPA(日本水なし印刷協会)が認証するバタフライマークの使用が可能となります。ファビオにもこのバタフライマークの使用が承認されております。

したがって、ファビオで印刷された皆さまの印刷物には全てこのマークを使用することができます。昨今の環境に対する配慮やCSR(企業の社会的責任)において、このバタフライマークをつけることにより、皆さまの印刷物に環境的付加価値を高めることができます。

技術的メリット

印刷技術で重要なものの一つに挙げられるのが、「水の加減」です。「水を制するものはオフセット印刷を制する」と言われるほど水による事故・トラブルは多くあります。給水量が少なければ印刷汚れの原因となり、給水量が多ければ網点品質が悪くなる。また、当社が所有する両面印刷機は、両面を同時に印刷するという特性上、水と印圧による紙の伸縮が大きく働き、絵柄の位置が合わせづらいといった課題がありました。

このように、水の加減は、仕上がりの品質に大きな影響を及ぼします。しかしながら、「水なし印刷」の場合は、湿し水を一切使わないのでこのようなトラブルは大幅に解消されます。したがって、印刷現場での作業効率が上がるとともに、「水あり印刷」では難しかった、より高度でより正確な画像の再現が可能になりました。

美しい画像

カラー印刷とは、一般的にはCMYK(シアン=青色、マゼンタ=赤色、イエロー=黄色、  ブラック=黒色)の4色のインキから成り立っています。それらは、非常に小さな点(網点)の集まりで構成され、点の大小、各色の網点同士が重なり合う(掛け合わせ)ことによってカラーの印刷物が出来上がります。「水なし印刷」は、「水あり印刷」と違ってインキ(網点)が水でにじむことがありません。したがって、「水あり印刷」ではどうしても避けることができなかったドットゲイン(網点のツブレ)による色調の変化も「水なし印刷」では解消され、点の1つ1つがくっきりと再現され、高精細で美しい仕上がりの印刷物を得ることが可能となります。よって、凹凸の大きな上質紙やマット紙、和紙などの場合においても、データどおりの円形の網点を用紙上に正確に再現することができます。また、肉眼では読みにくい細かな文字でも拡大してみると、正確ににじむことなく再現できていることがわかります。

ファビオでは、安定した作業環境と、より美しい印刷物、より正確な印刷物を求めた結果、答えは「水なし印刷」にたどり着いたのです。

拡大して見ると水あり印刷は網点や文字がにじんでいる。対して水なし印刷は正確ににじむことなく再現できている。

*東レ株式会社HPより一部掲載

「Japan Color」とは

ファビオは、一般社団法人日本印刷産業機械工業会が認証する「Japan Color認証制度 標準印刷認証」に合格し、認定工場として承認されました。

この標準印刷認証とは、ISO国際標準に準拠し、印刷機械のメンテナンスと数値管理等によって、安定した品質の印刷物を作成できる工程管理能力があることについて認証したものです。具体的には、4色のインキのベタ部分のL*a*b*値(明度や色相)及び、4色の50%網点部のドットゲイン値(網点のツブレ具合)を測定します。

その手順は、印刷スタート時に数値をJapan Colorの基準とする数値内に合わせてOKシートを作成します。そして、それに続く5000枚の連続印刷におけるL*a*b*値とドットゲイン値もOKシートに対して基準値内になることが要求されます。このような方法で、一定の色差内で安定的に印刷物を作成できる能力があるかどうかをJapan Colorは審査します。

ファビオはこの標準印刷認証に合格したことによって、Japan Colorが定める色基準で連続的に安定した印刷物を提供する手段を手に入れました。したがって、お客さまより特別な指示がない限り、ファビオの印刷物は全てJapan Colorの色基準で管理されています。

 

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